幼なじみが好きでしょうがない


学校につくと、柊真がいた。


「芽生、おはよう。」

「あ、お、おはよう。」


そして、自分の席に座った。
すると、すぐにりりが私の席に来た。

「仲直り出来たんだ?」

「べ、別に、喧嘩してたわけじゃないんだけど……」

でも、どうしよう…………。

「そのブレスレット。手嶋くんから、貰ったんだよね?」

「ぇ……ぁ、ぁあ、うん。」

「芽生の事だから、申し訳ないとか思っちゃうんでしょ。」

「ぅ、うぅ……。」

お見通しだ…………。


「バカね。ほんと。」

「…わかってる……。」


「でも、そのブレスレット可愛い。」

「でしょ?」

私もすごく好き。
すっごい可愛い。



私は、授業中。

いろんなことを考えて、悩んでしまい、外ばかり見つめていた。


すると、反対側の校舎。

第一理科室に、大雅の姿を見つけた。


爽太くんと何やら笑いながら実験器具をいじってる。

珍しい。
笑ってる。

もともとよく笑ってたんだけど
最近は、笑わなくなってたから。


「高木さん……外に好きな人でもいるの?」

「え……?」


声がした方へ振り向くと、先生がいた。

その瞬間。

教室がどわっと湧いた。


「わはははは」

クラスのみんなが私を見て笑ってる。


りりも、こっちを見て爆笑してる。

も…………う…。
恥ずかし。

好きな人なんていないし。

すると、柊真と目が合った。
真剣な顔でこっちを見てた。

え……………………?


どうしたの……



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