隣の殺人鬼
会社の近くの個室居酒屋に着く。
どうやらW課長の行きつけらしい。
あの人達はさすが長く勤めているだけあって至る所に“行きつけ”のお店がある。
「ガハハハ!こいつそれで俺の結婚式の時なんかよ・・。」
「何抜かせ!こいつなんか俺の息子が生まれた時に、ビービー泣きやがって。
“何でお前が泣くんだよ!”って本気でカミさんとの浮気疑ったんだぞ。」
店員の案内で部屋に入ると、既に磯村課長と城島課長が出来上がっていた。
・・・・やっぱりこの人達は仲良いんだな。
「おう!お疲れさん。
まぁ座ってくれ。」
磯村課長の隣が2人分空いていたので青木さんと俺がそこに座る。
向かい側には城島課長と2人の男性が座って、お酒を飲みながらW課長の話を聞いていた。
40代ぐらいの方と、あとは俺と同世代ぐらいの人。
多分こっちが大野さんだな。