隣の殺人鬼





―――――― 



“ピンポーン”


・・・・

“ガチャリ”


「はい。」


「おはようございます。
朝早くにすみません。
私今度201号室に入居した鳥越です。」


「ああ~先週は上の階が何やらうるさかったから引っ越しだと思ったけどあなたが。」


「はい。ご迷惑おかけするかもしれませんが足音や物音には気をつけますのでよろしくお願いします。

あのこれタオルなんですけど良かったらお使いください。」


「わざわざすみませんな。
いや~最近の若い子にしては、あんたは礼儀正しい人じゃな。」


「いえ恐縮です。」


「あ、ちょっと待っておれ。」




101号室から出てきたのはお爺ちゃんだった。

お爺ちゃんは一旦部屋に戻るとミカンを持って戻ってきた。


「良かったら食べなさい。」


「いいんですか?ありがとうございます。」



良かった。良い人そうだ。


やっぱり俺は、周りの人に恵まれている。


お爺ちゃんに挨拶して、階段を上る。



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