甘い初恋は、イケナイ最後の恋。




とりあえず大くんにおはようと言おうと口を開くと、血相を変えて大くんは私のところに駆け寄ってきた。




「ゆあ、そんなに汗かいてどうしたんだ!?
熱でもあるのか……!?」


「わ、ひ、大くん……っ」


「……熱はなさそうだな。大丈夫か?」




駆け寄ってきた大くんは私の額に手を当てて熱があるか見た。




私は大くんの行動に鼓動が速くなる。




「ちょ、ちょっと寝汗かいちゃってさ!
シャワー借りてもいい?」


「あぁ、浴びておいで。
浴び終わったらリビングにおいで。ご飯作っとくから」


「あ、ありがと!」




大くん張り切って作るよ!
なんて自分のことを名前で言いながら大くんは部屋を出ていった。




私はしばらく閉められた寝室のドアを見つめてからまたベッドに倒れた。




大くんは昨日のことがなかったかのようにいつも通りだった。
だから私もいつも通りに接したけど……




やっぱり昨日のあれは夢だったの…?




でも唇(ここ)に残ってる感触は何…?




なんで私はこんなにもドキドキしてるの…?




「……どうしたらいいか、分かんないよ……」




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