碧い花、 2
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YoYu/著

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馬鹿野郎!たまたまだ。 長く、と云ったから、たまたまは嘘、と脳CPU判断まで0.2秒。 ですよね。先輩、紳士ってみんな云ってるし! 思いっきり嘘、二倍返し。 誰が云ってた? 女子みんなです。 嘘完了。 下りきった坂の所の岩に腰を寄せ、短い脚をもう一方の岩に乗せ全然決まらない格好、また一本44円の煙草を吸う。 おれな、高校止めるかも・・・・・。つか、バンドやりてぇんだ。 どうしたんですか? 佳菜さんは? ・・・・・・・ってか、メアド教えてくねんだよなぁ。 この一週間前。 いいガタイ*して、また学校来てねえって先生から電話があったぞ、サボって何一日中してるんだ!女のケツ追っかけてるなら、働け!親方に鳶**頼んであげるからよ!分かったか! ・・・・・・・
碧い花、 3
YoYu/著

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うつろに水面に注いでいた目線を急に空に移す佳菜。 釣られて同じ空を見る真。 ガー太郎! え?なんだー、アヒルじゃんか。 こうやって鳥たちも家族と、カップルと、みな一緒なんだよね。仲良しは無敵艦隊! 何それ。 いやーぁ、君は僕の全世界!ってKポップのユチュがあってさ。 いいねー、ロマンチック・・・・・。 でしょ。 ちがくて、シンくんが。 テッへへ照れますねー。 なにアレ? 指さす方を見る真。 西郷隆盛留魂碑だよ。セゴドンが居なかったら今の日本は、当時の明治政府は、無かった。それなのに竹馬の友だったと思ってた親友にも見離されて死んだ無念さを放っておけなくなった勝海舟が建立したんだって。 ・・・・・・・・
碧い花、
YoYu/著

総文字数/2,480

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広くない通路両側に競い合うように並ぶ建物それぞれの古参顔やら若い顔やらが親しげに交じり合う渋い商店街を抜け。 右に目をターンすると、グワーンと開ける地と天が重なる一対の風景、急こう配の下り坂、急斜面な登り坂が浮き現れて。 登りきったこの所までわずか6分、静かな住宅街、いさぎよく、天にそびえる十字架の塔。 この丘から見下ろす下界に大きな池がどっかり水面(みのも)を広げる、名は小池です、オシャレな住宅、風雪の中生きて来た家屋、面々が取り囲む。 若者、大人たち、それぞれが彩りを添え、みな碧い花を、・・・・・・・・

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