只今上司がデレデレちゅぅ!!〜溺愛上司に愛されて〜
「ゆ、悠哉さん!心配してくれるは嬉しいんですが…」
「何?美羽」

悠哉は廊下で美羽の腰に手をやり、抱き寄せる。

「ここで、これは恥ずかしい…です」

人通りはないのが救いだ。

しかし、悠哉は美羽を離そうとしない。

「美羽が俺も大学に連れて行ってくれるなら話してあげてもいいよ?」

悠哉はいじわるな笑みを浮かべる。

「いえ、ですから」
「美羽は案外流されやすいから、断れなかったりして」

ふざけているようで真剣な言葉。

「大丈夫です!ちゃんと自分の気持ちを伝えてきます。…そんなに私って信用ないですか」

声が震える。

初めて悠哉を怖いと思ってしまった。

「信用はしてるよ。でも、それとこれとは別だよ?只々心配なだけ」

悠哉は慰めるように美羽の頭を撫でる。

「本当に大丈夫ですから!」

美羽は悠哉から離れてデスクに戻る。

悠哉は1人、廊下で佇んでいた。
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