只今上司がデレデレちゅぅ！！〜溺愛上司に愛されて〜

恋人と…ライバル？

悠哉は深呼吸をして美羽に向き直る。

「あのですね、美羽さん」
「はい…」
「それは、美羽さんが俺のことを好いていると考えてもよろしいですか？」

やけに丁寧口調な悠哉の言葉に美羽は理解するのが遅れた。

「あっ！」

理解したのか美羽は頭から湯気が見えるほど熱くなる。

「そうだったら嬉しいな」

悠哉はにっこりと微笑んだ。

「はい。…あの、えっと…」

ゆっくりでいいと悠哉は言う。

美羽は気持ちを落ち着かせて言った。

「悠哉…さんが好きです…っ」

美羽はぎゅっと目を瞑った。

悠哉は反射的に美羽を抱きしめた。

「嬉しいね、こういうの」
「はい、私も言えて嬉しく思います」

美羽はそーっと悠哉の背中に手をまわす。

両思い、恋人になって初めての夜。

美羽と悠哉はずっとくっついていた。

「そう言えば…その、一緒にいた女性というのは…」
「ああ、仕事相手だよ。その日も会長である父親から出席しろって言われて…」
「なるほど…」

悠哉はソファーに座り、美羽は悠哉の足の間に座って後ろから抱きしめられていた。

「ていうか、もう親父にも言ってあるんだ。」
「お父様に？何を…」
「美羽と結婚すること。見合い話が煩くて、面接した日から言っているんだ」

美羽は唖然とする。

そんなことは初耳だ。

「そ、そんな早くからっ！？」
「うん」

美羽が驚いてる中、悠哉は真顔で頷いた。

「私…認められるでしょうか」
「認められなくてもそうするよ！俺が婿に行ってもいいし…」

その発言にも美羽は驚いていた。

どうやっても悠哉は美羽を手放す気はなかった。
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