只今上司がデレデレちゅぅ!!〜溺愛上司に愛されて〜

知りたいと思ったから

桃歌は洗濯や料理などの手伝いをして過ごした。

たまに暇になったら響輝と共に畑に出た。

「トマトにきゅうりにナス!立派だなぁ」

赤く丸いトマトを手に取りキラキラと目を輝かせる。

「本当、送られて来る度に凄いって思ってる」

響輝も収穫を手伝っていた。

響輝は桃歌の隣りに腰を落とす。

「昨日、柊木さんと電話してたの?」

どうやら響輝に聞かれたらしい。

「あ、起きてたんですか!すいません」
「ううん。謝ることじゃないよ…逆に聞いちゃってごめんね」
「いえいえ、大丈夫です!」

桃歌は手を振って言う。

日差しでこめかみに汗が流れた。

少し黙り込んで、桃歌は立ち上がる。

「響輝さん」
「はい、何でしょう」
「後で、時間くれますか?」

桃歌の言葉に響輝は一瞬驚き、笑顔を見せた。

「はい、いつでも」

桃歌は安心したのかホッと息をつき、胸をなでおろした。
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