最低だとわかっていても…
* 慧の策略
久しぶりに見た美桜ちゃん可愛くなってたな。
俺との結婚が昔から決まってると言うのに他の男と付き合ってるなんて。
すぐに自分のものにしてやる。

そう思うと親父に電話をかけた。

「もしもし親父?美桜ちゃんとの結婚式、早くしたいんだけど。式場はおまかせでいいから。
はい、よろしく」

美桜ちゃんは驚いて顔面蒼白になっていたが、気にしていられない。
俺もこう見えて医者だ。なかなか忙しい。

一緒に住もうと提案したが、断られた。
まあいい。
どうせ一緒に住むことになるんだから。
俺から逃げようなんて無理な話。
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