和泉くんの考えてることはわからない。



「和泉くんとデートできるなんて幸せすぎる…」

「あ、そう」

「毎日でもデートしたいね」

「どれだけ暇なの、花宮さん」

「和泉くん限定だもん」



でも、デートに来れたというだけで和泉くんの私への対応が変わるわけでもなく。


結局「意味分かんない」とあっさり切り捨てられて、和泉くんと大原くんはさっさと入園ゲートをくぐって行ってしまった。




「ほら、あたし達も行こ?」

「う、うん」



隣で一部始終を見ていた早苗に苦笑されながら、私達も一緒にゲートをくぐる。




白のショートパンツに紺のTシャツを着て、キャップ帽まで被った早苗は今日もキマってる美人お姉さんで。


スタイルがいいからシンプルな組み合わせでも最高におしゃれに見えて、ちょっぴり羨ましかった。



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