和泉くんの考えてることはわからない。



「…っちょ、栞里ちゃん!?」


突然慌て出す慎くんを前に、私はボロボロと涙を零しながらガンガンする頭を抱えた。



だめだ。体がふわふわする。


寒いし、視界も悪い。おまけに耳鳴りまでする。



「っごめ、しんくん…。話、耳に入んな…っ」

「うん、分かった、分かったから。ごめんね、栞里ちゃん。もう寝て?」

「ん…」


申し訳なさそうに謝る慎くんに「大丈夫だよ」と言えたかどうかは分からない。



ただ辛くて辛くて、私は蹲るように布団を頭から被って目を瞑った。



< 233 / 326 >

この作品をシェア

pagetop