“あなたを愛しています”





ー司sideー






「ちょっと!

何のつもり!?」




俺は顔を歪めて目の前の男性たちに聞く。

男性はすんまへんと謝りながら、縄で縛られた俺を、見慣れた俺の部屋に放り込んだ。





「坊ちゃん、これは先生からの命令どす」



「はぁ!?」



「坊ちゃんはもう、京都に戻らねばいけまへん」




俺は手に力を入れる。

だが、縛られた手はびくとも動かない。

だから悪足掻きに、男性たちを睨んだ。



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