片道一方通行

〜said麗央

「はぁー。」





大きなため息がでるほど俺はさっきの夢にやられていた。





いまさらあんな夢をみるなんてどうかしていると思う。






「ちっ。昨日あんな話聞いたから…」






昨日母さんから鈴白と同じ高校だと言うことを聞いた。





母さんは楽しそうに話していたが俺はそんな気分にはなれなかった…





「鈴白…」





俺は愛おしい人の名前を呼んだ。





返事が返ってこないことがわかっていても虚しくなる。





「俺はいったいなにしてるんだ…?」





誰に問いかけたのかもわからない俺の声はまだ、薄暗い部屋にきえた。
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