ほんもの。
ゆっくりで良いから、手は切らないようにね。と笑顔を見せられた。
「お姉ちゃん、なんかね、すごいイケメンが現れたよ!」
ばたばたと玄関の方から聞こえた足音と共に、高校生くらいの女の子がキッチンに顔を出す。
紺野さんを見てから、私を見て少し驚いた顔をした。
「この人の彼氏だから、ちょっかいだしちゃダメだよ。竹大丈夫?」
「うん。鷹村さんとイケメンさんが手伝ってくれてなんとかなった」
「良かった。海都が帰ってくる前には準備できそうだね。葉苗、このお椀持って行って」
「はーい」
紺野さんの妹らしい。何個かのお椀がのったお盆を持って、私に軽く会釈をしてくれた。