し ろ う さ ぎ

明日……誰と回ろう……んでもって明日、斎川君に告白するって……

一方的だったとはいえ約束したのに……。


あんまりにも効率が悪すぎる自分が悔しくて情けなくて泣きそうになる。


こんなはずじゃなかったのに……。



「……ん?
電話だ……」



落ち込んで頭を垂らすあたしの耳に届く着信音。


画面を開けば見たこともない番号からで。

……出ようか再三迷った挙げ句、一応恐る恐るではあるけど出てみることに。


変な人だったら速攻で切……




「あ、もしもし笠井さん?
よかった、出てくれた」


「さ、斎川君……!?」



いやいやいや切りません切りません……!!


電話の相手はまさかの斎川君だった。

電話の声はいつもより少しだけ低く聞こえて、それだけでドキドキしてる。
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