銀髪の王太子は訳あり令嬢に愛を乞う ー 今宵、お前を必ず奪い返す
火の粉が舞っている。

こんなにも残酷な状況なのに、それを綺麗だと思うなんて、私はもう気が触れてしまったのかもしれない。

絶望に打ちひしがれる私の目には、屋敷を燃えつくす炎が赤々と映っていた。
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