オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
「えええ?!まじ?」

「まじまじ」

お昼にコンビニでサンドイッチとコーヒーを買った私と里香子は公園に行った。

そして副社長室でのインタビューの一部始終を伝えた。

「でも面白そうじゃん。付合っちゃいなよ」

「は?」

もっと心配してくれると思っていただけに真逆の事を言った里香子に私の口は開いたまんまだ。

「大体さ~10年も付合ってた彼氏と別れたんだよ。その心の痛みを忘れさせてくれるのは男しかいないんだよ。副社長なんて超ハイスペックでドストライクじゃん」

里香子は絶対に楽しんでる。

「あのさ~そう簡単に言うけど余所の会社の副社長ならまだしも同じ会社だよ」

「だから何よ」

あ~多分、何を言っても里香子が同調してくれることはないんだと気付く。

すると里香子がニヤリと笑った。

「あのさ良いこと教えてあげるよ」

「良いこと?」
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