その一枚にほんの少しの勇気をのせて

確証

海斗に別れてと言われてから、1週間がたった。

海斗がなぜ、あんな事を言ったのかは
分からずじまい。

いつものように、一人で学校の校門
をくぐり抜け、下駄箱を開け自分の上靴を取り出し履いていた靴を入れ、

教室まで歩く。

いつも歩いている廊下

履き慣れているはずの上靴

なのに、
歩きずらい。

少しでも、気を抜いたら足が竦みそうなくらい。


きっと原因は…

周りからの視線…だろう。

最初は、自意識過剰だ。と思っていた。

でも、あの昇降口から、この教室までの無駄に長い道のりを歩いてきてまでも
あやゆるところから、視線を感じる。

ということは…
見られているのは、ほぼ確実に私だ。

何があったのか。


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