ロマンスがありあまる
専務からもらった石けんを使い始めて、今日で2週間が経った。

「最近、肌の調子がいいね」

専務はそう声をかけてきた。

「そうですね」

そう返事をした私に、
「僕があげた石けんがよかったから?」

専務が言い返してきた。

「あなたじゃなくて、お姉さんの彼氏さんがくれたんですよね?」

私が返事をしたら、
「ああ、そうだっけ?」

専務は言った。

「そうです」

私がそう言った時、コンコンと専務室のドアをたたいた音がした。

「誰か来客の予定があったっけ?」

そう聞いてきた専務に、
「いえ、なかったと思いますが…」
と、私は首を傾げた。

そんなことを言っていたら、専務室のドアが開いた。
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