永遠に叶えたい愛がある。






「なにやってんだよ、こんなとこで」





正面に回ると雄先輩も隣へ腰かけた。








「んー、ちょっと物思いにふけてました」







「物思いにふける?紗英が?」






ゲラゲラと笑い出す雄先輩。







「私だって悩んだり考えたりしますよ!」







全く失礼な。






何で私の周りの男の人って私を何にも考えてないみたいな扱いをするのだろうか。












「もしかして、宗平のこと?」






雄先輩の口から出た名前にドキッとした。






なんで分かるんだ。







「なんか君たち仲いいんだってね」






どこでそんな情報を聞いているんだか。





まあおおよそ検討はつくが。









「仲いいと言うか何て言うか…」







昨日、その方とキスしました。





なんて言えない。








 
「あいつも紗英といるようになってからかなあ?なんか変わったよな」





雄先輩は意味深な笑みを浮かべる。




変わった?




どこら辺が変わったのだろうか。









「私には同じに見えますけど…」







出会ったときから口が悪くて、意地悪で。






でも実は優しかったりもするけれど。











「ちゃんと笑うようになった」





そう言えば、雄先輩言ってたっけ。




顔を歪ませてまでの笑顔を見たことがないって。





私の前では…確かによく笑ってるかもしれない。










「それって、私のせいなのか?」






「せいって言うかおかげだろ」






ハハッと雄先輩が笑った。





私のおかげ、か。





それが本当ならば嬉しいや。











「そう言えば、今日アイツめずらしく休んでるよ」





「えっ、そうなんですか?」





休み…ですか。









「部活も来れないって言ってたけど、決勝前なのにな」






少し困った顔をする雄先輩。





まだあの話は聞いていないようだった。











「そうだ、決勝も応援行きますからね」





任せてください!




と私はガッツポーズした。





「頼むぜ!」





雄先輩も同じくガッツポーズ。








もしかすると、宗平が出ない試合となるかもしれない。









 

雄先輩、宗平が雄先輩のバスケを認めてるよ。





何があったとしても、インターハイに出場してね。










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