混 迷

···これでは駄目


そんな咲空は、
何度も何度も死を選び・・・
その度にみんなを心配させた。

華は、咲空に
心療内科を進めて一緒に
通う事にした。

咲空は、羚からの裏切りと事故。
そして、赤ちゃんを失ったことで
心は、ボロボロだった。

羚とのことで、傷ついていた心を。
お腹にいる赤ちゃんが
救ってくれていた。

咲空は、生き甲斐を感じて
赤ちゃんと共に頑張ろう
と、言う考えに切り替わって
いたのに⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅


詠斗は、日本の仕事だけに切り替えて
華と二人で咲空を護っていた。


咲空は、そんな二人を見て
これではダメだと
少しずつ思いようになって行った。

かなりの時間を費やしていたが
心療内科の先生の献身的な治療と
華と詠斗
華の両親、希子おばさま夫婦
そして母のお陰だ。

咲空は、
「お母さん。
沢山心配かけてごめんね。
大学に復学して頑張るからね。
華のおじさま、おばさま
本当にありがとうございます。
希子おばさまとおじさま
迷惑お掛けしました。
詠斗、ごめんね
仕事も出来なかったね。

そして⋅⋅⋅⋅⋅華⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅
ありがとう。
沢山⋅⋅⋅⋅⋅⋅たくさん⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅
心配かけてごめんね。」
と、言うと
華は、咲空を抱き締めながら涙を流した。

詠斗は、二人をまるごと抱き締めた。

華の両親も詠斗の両親も佳子も
ホッとしていた。
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