混 迷
咲空は、日を追う毎に
仕事を覚えて行き
毎日、楽しく仕事に取り組んでいった。
毎日、メモを渡されている
携帯番号やアドレスが記載されていたり
食事のお誘いなど・・・
先輩方も最初は冷やかしていたが
今では、
「ハイハイ咲空には
近づかないでくださいね。」
と、あしらってくれるように
なっていた。
咲空が入社して三年が
過ぎた時に
飛鳥建設の社屋を建て替える
事になり
海外の業社が入るらしい。
どうも、社長がとても気にいっている
会社らしい。
作るのはわが社だが
デザインや設計を手掛けてもらう
ようだ。
今、社内はその話で持ち切りだった。
そちらの代表の方と
設計デザインの方が来日したときは、
私も、華もお休みの日で
先輩方、泉さんと山田さんが
受付に入っていた。
そう、その日は、
赤ちゃんの命日の日で
私と華は、お墓参りをしていた。
華には、
「もう大丈夫だから
一人で行けるよ。」
と、言ったけど
華は、
「私が、行きたいだけだよ。」
と、言ってくれた。
私は、
「ありがとう。」
と、華に伝えた。
私が、こうして入れるのも
華がいてくれたから
華がいなかったら
私はあの子のもとに
逝っていただろう。
あの子は、男の子だった。
いつか、いつの日か合えるといいな
と、思っている。