混 迷
※※どうして··いつまで··

華から話は聞いた。
社長の意向だから仕方ない。

私の過去と会社は、
関係ないことだから
割り切って働くしかない。
そうでなければ
退職するしかないのだから。


その日は、華と泉先輩は
おやすみで
私と山田先輩で受付業務をこなしていた。

先輩方は、深く聞かずに
私と羚が会わないように
便宜をしてくれた。

今日来日するのは、
副社長のアルさんと
デザイナーのサムさんの予定だったが
サムさんがインフルエンザで
これなくなったとの連絡があった。

私は、ホッと肩の荷がおり
山田先輩は、今のうちに休憩に
行く事になった。

山田先輩が休憩に行って
15分ほどすると
副社長のアルさんが
建物の中に入ってきた。

その後ろに羚がいた。
アルさんは、
『飛鳥さんは社内にいますか?』
と、英語で尋ねてきたから
私は、英語で
『お待ちください、直ぐに確認いたします。』
と、言って内線を回した。
その時
羚は、私の顔をチラリと見て
「チッ」
と、舌打ちをした。
アルさんは、
「リョウ?」
と、言ったが
羚は、知らない顔をした。

社長から社長室にご案内して
との事で、ご案内して
エレベーターまで行くと
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