混 迷
※※それから

羚は、佳子と華に
二人の事を報告して
結婚することを伝えた。

佳子は、
「羚君、咲空をお願いね。
二人とも沢山傷ついたのだから
二人で癒していきなさい。
咲空をアメリカに連れて行くのは
良いけど、式は日本であげてね。」
「ありがとうございます。
咲空を知らずとはいえ傷つけた俺を
咲空のそばにいることを許可して
頂けて本当にありがとうございます。」
「羚、わかってる?
二度と咲空を泣かせないで。
泣かせたら、直ぐに連れて帰るから」
と、羚にいいながら咲空には、
「咲空っ、良かったね。
幸せになるんだよ。
どこにいても、私は貴方の親友なんだから
羚にいじめられたら、連絡するんだよ」
「華・・はるっ、ありがとう
本当にありがとう。
沢山、たっくさん、護ってくれて。
華がいたから、私はこうしていられるの
羚とも、またやり直せたの」
と、二人は抱き締めあった。
「詠斗との結婚式には、
    絶対出席だからね。」
と、咲空。

「当たり前。
来なかったら
殴り込んで行くから。」
と、いう華に
うんうん、と咲空はなんども頷いた。

四人は、その日遅くまで話していた。

羚は、咲空と離れたくなかったが
一度ホテルに戻り
アルや会社の仲間
葵に連絡して報告した。

アルが、準備があるだろうからと
後一週間休みをくれた。
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