混 迷

···抱き合う二人


その日の夜に
今度はラインで
《明日の朝7時に
マンションに来てください。
大事な話があります。》
と、きた。

正直、怖くてたまらなかった。
でも、このまま逃げていても
仕方ない
と、自分をふるいたたせた。


次の日の朝
私は時間通りに
羚のマンションについた

羚の部屋の鍵は
持っていたが
ドアノブをさわると
空いていた。

「羚、来たよ。」
と、小さな声だが言った。

黙って入るのは
ためらわれたから

リビングには羚の姿はなかった
すると寝室のドアが少しだけ
空いていた。

『寝室?』
と、思いながら
寝室の中に入ると
ベットが盛り上がっていた
「りょう?」
と、声かけたが
動く気配はなく
更にそばに近づいた

そこには‥‥‥‥‥
裸の羚に
裸の女の子が
一緒に寝ていた。
彼女の裸の胸は、羚の胸に
くっついていた。

私は、その場を慌てて離れた。

貰っていた鍵を
リビングのテーブルに置いてから
部屋を出た。
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