君の笑顔がずっと好き
「…花瑠ちゃん。」


あれから3週間ほど経ったある日、結翔のお母さんが私に会いに来た。


「…花瑠ちゃん、お願い。あの子に会って。」




「……え?」



会ってすぐにそんなことを言われたからかなり驚いた。



「だ、ダメです…!!ゆ、結翔は私が嫌いだから…」


「ねえ、花瑠ちゃん。3週間くらい前、少しだけ結翔に会いに来なかった?」



私の話を聞かずに突然そんなことを言う結翔のお母さん。



なんで、それを知ってるんだろう…



それを知ってるのは、私と結翔だけ………。



「…っ、はい。行きました。」



私が答えると、結翔にそっくりな笑顔を向けてくれた。


優しい、私が大好きな、君の笑顔みたいに……。
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