雪のように溶けて
【ひとりで】

桜の花びらが散り始めた4月。
下を向いて歩いて行く。
桜はきれい。だけど、この世界は綺麗じゃない。
私にとっては。

ざわざわ
大勢の人たちが掲示板の前に集まっていた。
この学校は色んな人がいるなぁ。
周りを見渡していると一人、目に映った。
中学からの唯一の親友の中嶋逢梨(なかじまあいり)が私に気づいて走ってきた。
「樰(ゆき)!おはよう!」
少し乱れた髪を直してニコッと笑った逢梨は少しだけドジな所があるけど、そこが魅力。
「おはよう、逢梨」
うん!と頷いて逢梨は皆が見ている紙をゆっくり見ていった。私も逢梨と同じように紙を見て名前を探した。
「A組か」
「あっ!あたしもだ!」
逢梨が私を見つめて飛び跳ねながらやったやったと連呼して喜んでいた。

「誰もいないねー」
「ほんとだ。かしきりみたいでいいじゃない?」
教室にはまだ私達しか来ていなかった。
「イケメンがいたらどうする?」
「どうもしないよ」
逢梨の質問につい苦笑しちゃった。
逢梨は中学の頃運動部に入ってたからこっちでも入るのかな。
「逢梨、部活入るの?」
「んー、考え中かな!」
「そっか」
逢梨の事だから絶対入る!って言うと思ったんだけどな。でも逢梨の決めることだし私は関係ないよね。
ガラガラ
「あれ?まだ二人だけ?」
ドアが開いたと思ったら二人組の男子が入ってきて、なぜか私たちに話しかけてきた。
「名前なんていうの?」
なんだか元気な人。なんで私たちに話しかけてくるの?
「あたしは中嶋逢梨だよ」
逢梨は素直に名前を言った。そんな素直なところがモテるよね。
「そっちの子は?」
近づいてくるのに私は避けた。あまり男子は好きじゃない。
「樰、篠崎樰だけど」
「中嶋と篠崎か!」
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