溺愛王子様のつくり方

過去の人と現在の人

「ちゃんとこれ着てこいよ」



出かける支度をする学くん。



「わかってるよ……嫌だけど」


「お前の普段の格好だとこっちが恥ずかしいんだよ」


「……失礼な」




学くんとあたしの関係はいたって普通だ。
普通に暮らしている。



「あ、昼ぐらいにベッドがくるから」


「ベッド?」


「うん。親父がキングサイズのベッドを送ってきた」


「キ……キング!?」



頭の中に描かれたのは、部屋がベッドで埋めれそうなぐらいでかいベッド。



「届いたら俺の寝室のベッドと取り替えるから、業者に任せといて」


「うん。わかった」


「今夜からは一緒だからな……覚悟しとけよ?」


「……っ」



顔を近づけて、そんなことを言われて顔がカーッと熱くなる。

いままで、ベッドが小さいからという理由で同じベッドには寝ていなかった。



「俺さ、寝れないんだよ。お前がいないと」


「……え?」



そんな言葉にもあたしの胸はとくんと高鳴る。

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