初恋~ある女の恋愛物語~
私の心は揺れたまま

正ちゃんに抱かれた

久しぶりに抱かれた

でも正ちゃんは
気付かなかった

馨さんは気付いた
その事実に

気付いて欲しかった
わけじゃないけど
正ちゃんは私を
そこまで想って
くれてないのかと考えた

それとも気付く方が
すごいのかもしれない

正ちゃんに抱かれた
私の体は誰を求めて
いるのかさえ
わからないでいた

気持ちの中では
大介に抱かれた時が
一番嬉しかった

体の相性は
正ちゃんが一番
合うかもしれない

私をちゃんと思いやって抱いてくれるのは
馨さんだった

比べるつもりはないけど足りない物を
補う存在がいる事を
感じていた

私は最低な女だ
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