初恋~ある女の恋愛物語~
浩太さんに抱かれて
ようやく浩太さんの
女になれた気がした

私を求めていた
のではなくて
私が求めていたのかも
しれないと思った

私を救ってくれる
浩太さんを私は
ちゃんと愛そうと
思えた

この先何度も浩太さんに抱かれるたびに
私はそう思うはず

まだ申し訳ない気持ちが完全になくなった
わけではないけど

もちろん浩太さんの
気持ちは嬉しい

私が発した

“愛してる”

という言葉を今は
信じて欲しかった

どうしても言えなかったその言葉

言ってもらいたいと
素直に思えた

私は都合のいい女

それを脱出出来るのは
今しかない

浩太さんの腕に
抱かれて眠った

何度もキスをしてから
眠りに落ちた
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