初恋~ある女の恋愛物語~
どしゃぶりの中
傘もささずに
私の元に走ってくる

私の傘を持つ手が震えた

何も言わずに馨さんは
私を抱きしめた

強く…




強く…




私は傘を放り出して
馨さんの背中に
手を廻して、力を入れた

タクシーはそれを
見計らったかのように
走り去った

私たちはどしゃぶりの中唇を重ねた

私の涙は雨で流された

激しく降る雨に
打たれながら
深く深くキスをした
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