初恋~ある女の恋愛物語~
私は龍を指でなぞり

『私も龍を背負いたい』

と呟いた

それを聞いた浩太さんは

『今は俺の龍で我慢な』

と私の背中にキスをした

今はって…

いつか背負わせて
くれるんだろうか

私の背中に龍を…

何度も浩太さんに
抱かれて、そのまま
眠りに落ちた

浩太さんの腕に眠る私はいつも夢を見ていた

なのにいつも内容は
思い出せない

幸せな夢なのは
間違いないのに

そして目が覚めそうに
なる瞬間に
このまま目を覚ませない眠り姫でいたいと思う

眠っている間に
浩太さんに殺されたい
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