初恋~ある女の恋愛物語~
ようやく理解出来た

たぶん奥さんには
私の存在もバレて
いたんだろう

きっと奥さんも
見てみぬフリを
していたんだ

そんなの夫婦じゃない

子供が可哀想

なぜそんな事に…

私が背負っていた
罪悪感は何だったのか

そんな必要なかったんだ

逆に奥さんは
喜んでいたかもしれない

今さら事実を知って
しまうなんて

遅すぎるよ

今となっては
どうでもいい

今私が馨さんの傍に
居られるんだから

馨さんは大介の事を
気にしていた

いい男だよな!

なんて笑って言った

私が辛い時はいつも
支えてくれていた
大介の存在を明かした
事を、後悔はしていない

馨さんが安心して
死ねるよと言った
その言葉が頭の中で
リピートされていた
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