初恋~ある女の恋愛物語~
『千穂を守りたい』

正ちゃんの言葉に私は驚いた

『あいつから守ってやりたいよ。あいつのせいで泣いた女を何人も見てきた。千穂がこれ以上あいつに引き込まれていくのを見てられない』

正ちゃんの優しさが伝わってきた

私は正ちゃんのキスを受け入れた

『…っん、ダメだよ…』

正ちゃんは辞めなかった

激しくなるキスが私を変化させていた

そのまま車の中で愛し合った

愛し合うという言葉が正しかったかはわからない

ただ何かを吹き飛ばすように抱き合っていた

『俺たち、付き合おう。もうあいつを忘れて』

私は正ちゃんが好きなのかさえわからない

そんな私でもいいの?

疑問が残った

でも馨さんを断ち切るにはいいのかもしれない

正ちゃんは私と馨さんの関係も全て理解した上で私に言ってるんだ

素直に受け入れてもいいんだよね?

私を救ってくれるのは正ちゃんなんだよね?

信じてもいいよね?

ついてっても大丈夫なんだよね?
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