一生片想い ーそれでも私はあなたを想い続けますー
「シンジ、くん…た、立てない…」



「…そうか。じゃあ、おんぶしてってやる。だからゆずも泣くの止めな?」



まるで小さい子に話しかけるような、優しい声だった。



「ほら。」



と言われ、私は彼の大きな背中に乗った。



「よっしゃ、いくぞ」



シンジくんは、すっと立ち上がってゆっくり歩いてくれた。



まだちょっと涙目な私に、ずっと話しかけてくれた。



きっと、私の気を紛らわすため。




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