どっちが年上だか分らない
初対面の人の口から拓斗の名前が出て私は一瞬固まった
何拓斗の知り合い?それでどうして私に会いにきたの?
私が返事もせずに黙りこんでいるとイライラしている様子で
口を開いた
「アナタ草壁くんのお隣に住んでいるでしょ?
今はマンション住まいみたいだけど」
「どうして」と聞くとふっと笑い
「単刀直入に聞くけど草壁君とどういう関係なんですか?」
何で初対面の人にこんな不躾な言い方されなきゃいけないの?
挑戦的な目で睨まれかなり困惑していた
「拓斗とは幼馴染みの付き合いだけど」
「幼馴染み?」と天王寺さんは顔を歪めた
「そういう貴方は一体何なの?初対面で随分失礼じゃないですか
拓斗のことが知りたいなら直接彼に聞けばいいでしょう」
「私草壁君が好きなの
だから必要以上に彼に近づかないように忠告しにきただけよ」
「忠告?」
「幼馴染みなんでしょ?彼のことは好きじゃないのよね」
「拓斗は大事な存在です、好きとかで片付けられないの
もし貴方の一方的な想いなら金輪際拓斗には近づかないで」
そう言うとかっと顔を赤くして
「何よ!ただの幼馴染みのくせに
とにかく彼には近づかないでよ忠告はしたからね」
そういうとくるりと背を向け会社を出ていった
まるで台風のような登場にしばらくのあいだ彼女の後姿をぽけっと眺めていた