キミはずっと、かけがえない人



モヤモヤしながらも食事を終えると、珍しく彼が後片付けをしてくれた。



「亜依は、先にお風呂入ってゆっくりしてくるといい」



全て見透かされているんじゃないかって思った。

だけど、私はそれに甘えた。

今一緒にいると、感情のままに叫んでしまいそうだったから。

ゆっくりして、頭を整理しないと。



私たちの出逢いは、中学2年生。

クラス替えで同じクラスになった。

好きになったのは、中学3年になってから。

今では、何で好きになったのかは覚えていない。

ただの本能だったのかもしれない。


ずっと片想いだった関係が変わったのは、高校を卒業して少しした今から14年前のこと。

その間、彼がさつきと付き合ったり、彼に振り回されたりと色々あったけど、なんの前触れもなく彼に告白された。

ずっと好きだった私は、飛び上がるほど嬉しかった。

今までの悲しい出来事なんて、一瞬で吹き飛んだ。




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