キミはずっと、かけがえない人
「美月?久しぶりだねー」
『ごめーん。忙しくて、なかなか連絡出来なかった』
電話の主は、高梨美月。
高校の同級生で、ここ5年ぐらいではよく逢う相手だ。
とはいえ、美月は結婚していて3児のママ。
繁忙期も重なって、最近では逢えていなかった。
そして、私をよく知る人物だ。
もちろん、湖陵佑哉のことも知っている。
『ようやく落ち着いたから逢わないかなって。子供たちも亜依に逢いたがっているしさ』
「いいよー。……実は、私も話したいことがあって。相談?イヤ、報告?よく分かんないけど」
『えー、何それ。色気ある話し?』
「色気……あるのかな?とりあえず、男の話しだけど」
そう言うと、急に美月の声が大きくなる。
『えー⁉本当に?え、聞きたい、聞きたいっ』
「逢った時にゆっくり話します。私も混乱中だから」
『めっちゃ気になるんですけどー。
じゃあ、早く逢おう。亜依は、土日休みだっけ?』