彼と愛のレベル上げ
コーヒーを淹れてリビングで四人でお話していると玄関からチャイムのなる音。


「ちょっと、出てくるね」


席を立ち、玄関へと向かう。

うちは今時のカメラつきのものなんてつけてなくて、一度つければ?って言ったらご近所さんにカメラで話しかけるなんて失礼でしょ?と言われた、

まぁ田舎だからそれでもいいのかもしれないけどね。


「はい。」

「あら?桃華ちゃん?」


その声に驚いて、ドアを開ける。


「蜜柑子伯母さん……」

「よ、桃。」

「…と潤にぃ」

「と、ってついでみたいに言うなよ」


ニッて笑って見せた潤兄。


「いや、あの、今日って来る予定だった?」

「いいや、近くまで来たから寄るかって母さんが」

「あ、そうなんだ。えっと……」

「誰か、来てんの?」


玄関に並べられた男物の靴。

うちのお父さんのものじゃないのは明らかで、なんて言っていいか。


「お客様なら、私たちは……
「姉さんっ、あら、今日はどうしたの?」

「ちょっと近くまで来たから寄っただけなの」

「電話してくれたらよかったのに、」

「お客様、なのよね?」

「そうなのよっ、姉さん。桃華ちゃんのね、彼がご挨拶に来てるの♪」


う。
なんか今語尾に♪マーク見えましたけど?

その瞬間蜜柑子伯母さんの顔がぱぁっと輝いた気がした。


「あら、まぁ。それは邪魔しちゃ悪いわね」

「なんか、悪いわね。せっかく来てくれたのに。潤季ちゃんもごめんなさいね」


潤兄ははっとして


「桃、彼氏。できたんだ?」


片眉を上げてなんだか不機嫌そうに聞いてくる潤兄。


「あーまぁなんていうか、そうかな」

「ふぅーん。物好きもいるんだな」

「ちょっと、失礼じゃない?」

「ま、せいぜい振られないようにしろよ」


そんなこと言われなくたってわかってる。


「あ、私たちもう帰るから伯母さんたち良かったら寄っていって?」


そこにお父さんがひょこっと顔を出して、


「母さん、そろそろ堂地くん帰られるそうだよ」
< 5 / 240 >

この作品をシェア

pagetop