赤ずきんと狼王子
●プロローグ
 あるところに、ムオラというちいさな村がありました。


 そこには一軒の料理屋さん(カフェ)があり、とても働き者のお料理屋さんがおりました。
 いつも赤いフードを肩にかけていたことから、その女の子は「赤ずきん」と呼ばれておりました。


 赤ずきんの名前は、ローラ・ヨーウェン。

 ローラはもうずいぶん前から、ひとりで暮らしていました。
 そしていつからか、夢を見るようになったのです。



「いつか素敵な王子様が現れたらなぁ……」



 夢が現実になるとは、
        それこそ夢にも思わずに。


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