【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。







「うるせえーガキだな。
 ……そんなに俺らに構ってほしいのか?」


「……そんなわけ、」


「いいぜ?女は多い方がいいからな。
 その女より色気がないけど、お前のことも相手してやるよ」


「……っ」



助けを求めて、周りを見るけど
皆見ない振りをしているのか、誰も助けてくれない。


男が私の首に顔を埋めてきたとき、「ひっ」と小さな悲鳴をだす。


気持ち悪い。


ゾワゾワする。


涙が浮かんできて、無意識にミア先輩の名前を呼ぼうと、無音の状態で口を動かした。



その時。







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