婚姻届と不埒な同棲

新規事業をそれなりに成功させた父のお陰で、決して裕福ではないけど、家族3人で楽しく暮らしていた。
でもその暮らしは、不幸な事故によって一変した。

悲しみに暮れる間もなく、家を追い出された。
親戚付き合いもなく、頼れる人もいない。
大学進学も決まっていたけど、その道を選べる余裕なんてなかった。

父の秘書は、私を会社へ誘ってくれたけど、父の面影が残る場所で働けるほど、私は強くなかった。

もついっそ、全然関係ない地へ行って、そこで生活しようか。

そう思っていた。

完全に自分の未来に対して投げやり。