婚姻届と不埒な同棲
「いやー、頑張れば美味しくできるもんだね」

お腹が満たされた私たちは、ソファーで休憩していた。

「ほとんど俺が作っただろ」

「まぁ、ね。

それに、ご飯は誰かと一緒に食べるとより美味しいね」

「だったらこれからずっと一緒に食べてやるよ」

「本当?
楽しくなるね」

拓斗くんの言葉の意味を正確に掴みとれなかった。

「…」

「どうかした?」

ぐっと頭を寄せられた。
そして、私が声を発するよりも早く、唇を重ねられた。
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