空になりたい。
夏祭りの会場の神社につくとそこには人がたくさんいた。

「混んでるね。」

「はぐれないように手つなご」

空はそう言うと私のまえに右手を差し出した。

私はそれなら答えるようにそらの右手に左手を差し出した。

「あ!たこ焼き!りんご飴!クレープもある!」

食べることが大好きな私は屋台で大興奮。

「空二人で半分こしよーよ。」

「あ。俺はいいや。今お腹すいてないんだ。」

「そっか…じゃあ、私りんご飴たべる!」

「俺が買ってあげる。」

「いいの?」

「うん。かっこつけさせて?」

空はそういうとニコッと笑った。

そう言えば空が食べてるところをあまり見たことがない。

学校ではお母さんの手作り弁当だし、放課後のデートの時も…

「はい。」

空は私の前にりんご飴を差し出した。


「ありがと。」

私は空からりんご飴を受け取った。
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