僕と城矢君の平行線は。
「本当に…ありがとう。凄く楽になった気がする。」

「俺も頼ってくれて嬉しいよ。」

お互い笑い合う。

そんな中、急に風が吹く。

思った以上に威力が強くて、無意識に目を瞑ってしまう。

僕の長い髪が風によってなびく。


「あ、星南さん空見て!」

「うわぁ…!」

城矢君の声に反応し、目を開けてみる。

そこに広がっていたのは、赤い夕日の光が青空に広がり、黄金色の雲がなびいている様子だった。

車道橋からの景色は遮るものがなく開放的だった。

そういえば昼でも夜でも無い時間があると聞いたことがある。

まさしく今のことだろうな。

「凄い綺麗…。」

「ほんと。今日は特別きれいだな。」


僕らはしばらく景色を見ていた。






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