【完】たとえ他人でもまた君に恋をする
10ヶ月目

あれから付き合い始め私達は10ヶ月目。

無事、退院した。

毎日送り迎えをしてくれる。

女癖悪いところをなくし今では私一途でいてくれる。

あのとき、私は『やっぱ、悪いよ余命少ない私といるより……』と言った。


けど、そんなことをないよと言ってくれるように優しく抱きしめて言ってくれた。


『俺はお前といられればいいの』ねぇ、同情してそんなことを言ってくれたの……?



「きれいだな桜依」


「そうだね」


行きたかった海に連れて行ってくれた。
目の前に青くキレイな広い海。



「桜依こっち向いて?」

「どぉしたの?」


悠は一旦深呼吸をして、口を開いた。


「俺と結婚してください」

「でも……」

「言っただろ?お前といられればいいの」


青いネイビーの四角い小さな箱から、キラッと光るダイヤのついた指輪。


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