愛人契約
でも、それだけじゃあ、物足りない。

「本田さんは、私を抱きたいですか?」

「ああ、また抱きたいよ。」

快感の波は、私だけを襲っているのではなく、本田さんにもやってきているようだ。

彼の感じている表情を見ると、切なくなってきた。


「君は?」

「私?」

「僕は君にとって、合格かな。」

「……はぁ……もちろん……」

本田さんは腰に手を当て、私達はもっと深く繋がった。

「僕にもっと、抱かれたいか?」

「はい……」

「言って。ちゃんと……」

「もっと……抱かれたいです……」


本田さんの体が、私の体の一部に思えて、とろけてしまいそうになる。

もしかしたら私達は、体の相性がいいのかもしれない。
< 47 / 123 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop