バスケばかのアイツに恋してる

才能と努力

陸は無言のままシュートを打ち続けている


ふと、昨日のことが頭をよぎった


なぜかわからないけど陸に聞きたくなったんだ

陸に近づいて聞いてみる

「あのさ、陸は自分が応援してるときに
試合に出てる人に嫉妬したりする?」

「んー俺は嫉妬する。普通に
だって悔しいじゃん目の前にコートがあるのに
目の前で他のやつが試合をしてるなんて」

「そっか
私ね、昨日友達が試合に出て私はベンチだったんだ
そのとき、すごく友達に嫉妬して
心から頑張ってって言えなかった
なのに友達は私のおかげで試合に出てるって
まっすぐに言ってくれるの。
こんな自分が嫌いで…許せなくて…」

目の奥が熱い

今までこらえていた涙が溢れそうになる

「嫉妬したっていいんじゃないか」

「え?」

返ってきた予想外の言葉に驚いた

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