血まみれ椿姫
「そうですか……」


その返事に俺は肩の力を抜いた。


あの声が聞こえているのは風花だけという事になる。


「おい、いい加減説明してくれよ」


城がイライラしたようにそう言った。


「あぁ、わかった」


俺は頷き、古家先輩に会釈をして教室を出たのだった。
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