血まみれ椿姫
☆☆☆
この前のコンビニに到着すると、運よく半額の花火がまだ残っていた。
数少なくなった花火をすべて持ち、レジへと向かう。
風花に少しでも笑ってほしくて、俺たちは奮発してしまった。
コンビニ袋を両手に下げてガサガサと音を立てながら歩いて行く。
風花の家が見えてくると、庭に人影が見えた。
近づいていくとそれが風花と綾菜ちゃんであることがわかり、俺は手を振った。
「準備できてるよ!」
そう言う綾菜ちゃんに誘われるようにして庭へ入ると、水をためたバケツと火のついたロウソクが用意されていた。
風花の顔からは不安そうな表情が消えていて、ホッと胸をなで下ろした。
「沢山買ってきたんだね!」
城が持っていた袋を開けて中を取り出すと、綾菜ちゃんが楽しそうに声を上げた。
「本当だ。ロケット花火なんて家じゃできないのに」
風花は飼ってきた花火を見て呆れたように呟いた。
残っていた花火すべてを買ってきたため、混ざっていたようだ。
「だったら河川敷まで行って花火しようよ!」
ロケット花火を手に取り、綾菜ちゃんが言う。
この前のコンビニに到着すると、運よく半額の花火がまだ残っていた。
数少なくなった花火をすべて持ち、レジへと向かう。
風花に少しでも笑ってほしくて、俺たちは奮発してしまった。
コンビニ袋を両手に下げてガサガサと音を立てながら歩いて行く。
風花の家が見えてくると、庭に人影が見えた。
近づいていくとそれが風花と綾菜ちゃんであることがわかり、俺は手を振った。
「準備できてるよ!」
そう言う綾菜ちゃんに誘われるようにして庭へ入ると、水をためたバケツと火のついたロウソクが用意されていた。
風花の顔からは不安そうな表情が消えていて、ホッと胸をなで下ろした。
「沢山買ってきたんだね!」
城が持っていた袋を開けて中を取り出すと、綾菜ちゃんが楽しそうに声を上げた。
「本当だ。ロケット花火なんて家じゃできないのに」
風花は飼ってきた花火を見て呆れたように呟いた。
残っていた花火すべてを買ってきたため、混ざっていたようだ。
「だったら河川敷まで行って花火しようよ!」
ロケット花火を手に取り、綾菜ちゃんが言う。